ビルメンテナンス業界の動向

よく聞く『ビルメンテナンス』も実は業界としては規模拡大はしています。
東京・大阪・名古屋などの大都市圏では清掃業界も、
一部は潤っていると言えるでしょう。

市場規模 3.8兆円・成長率 3.3%UP

となっており、成長分野の一つとも言えるでしょう。
業界大手としては第1位がイオンディライト・売上高2,947億円(2017年2月期)。
第2位は共立メンテナンス売上高・1,358億円(2017年3月期)
第3位は東急コミュニティー売上高・1,247億円(2016年3月期)となっています。
(2017年 ビルメンテナンスラボ 引用)

しかし、業界大手3社で占める割合が15%弱という事は、
まだまだ成熟していない市場であるとも言えます。
ただ成長をしている中で大きな問題もはらんでいます。

(1)人手不足

これは実はかなり深刻な問題であると言われています。
未だに清掃業界は3Kの「汚い・キツイ・危険」であるという、
先入観がある為、どこの清掃業者さんも従業員、スタッフ集めには苦慮しています。

また賃金の上昇もその裏には理由としてあります。
現在最低賃金が引き上げられたこともあり、どうしても他の業態に比べると、
安価な給与設定やバイト代の設定になってしまいがち。
都心部の東京や大阪、名古屋、仙台、福岡、神奈川あたりはまだしも、
地方に行けば行くほど、その傾向は顕著です。

実際に地方には現在、大型ショッピングモールや商業施設が増えています。
ただそこで清掃業務に従事する人の数が足りていません。
雇用創出と言っていますが、若くて牽引力のある人材ではなく、
シルバー・シニアの手を借りて何とか回っているのが現実です。

(2)単価の停滞

一時期に比べれば、若干回復基調にあるとは言え、
まだまだ中小企業が景気回復の恩恵を受けられるている実感はないでしょう。

その為、賃金の上昇と同様の単価の上昇はみられていない状況です。
つまり給料は上げざるを得ないけれども、仕事の単価は上がっていない為、
利益率は悪いまま。
それでは人を雇いたくても雇えない負のスパイラルとも言えるでしょう。

ただそれでも光明はあります。
少しずつですが、単価の停滞感も払拭されつつあります。
それは大手が少しずつ単金交渉を行い、水準が高まり始めているからです。

少し負の面ばかりを強調してしまいましたが、それでもシルバー人材の流入や、
機械の発達により、業務は以前に比べるとずいぶんと楽になったと清掃業者の方々は口を揃えます。

必ずなくならない仕事

どんなに人が少なくなり、業務用機器やロボットが進化しても、
仕事自体はなくなる事はありません。
つまり、先陣を切って業界に飛び込み、経験・スキルを積んでいけば、
独立や大きな仕事をする可能性も秘めた仕事なのです。

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